【スポーツ栄養】毎日の体重測定を習慣化する (1)


栄養士課程佐々木です.

これから不定期でスポーツ栄養に関わる記事を書いていこうと思います.

内容的に少し長くなりますが,科学的な根拠を示しながら (佐々木の経験等を元にすることもあります) 書いていこうと思います.

本学は北海道十勝地方にあるので,基本的には「冬季スポーツ選手」をメインに考えています.

とは言え「夏季スポーツ」にも応用は可能です.

本シリーズは,基本的に長い文章です.

ご了承ください.

さて,今回は,「なぜ,毎日の体重測定を習慣化したほうが良いのか?」について書いていきたいと思います.

 

 

【ポイント】
『毎日体重を測定し,その推移を観察・確認することは,コンディショニング管理,パフォーマンスの維持・向上に重要』

 

 

アスリート (実際にはスポーツ実施者すべて) にとって体重管理は重要です.

例えば,階級制のある競技やスキージャンプのように体重 (今はBMI) によって使用できる板の長さが変わったりなどする場合があります.

また,体重管理が必要のない競技であっても,「体重によってパフォーマンスが変わる」と選手自身が感じることが多いと思います.

他方,体重は1日単位,さらに長い単位でも変化しています.
ここでは長い単位1年間で考えます.
1年間 (もっと短い単位で考えることもある) を区切って体づくりや身体コンディションを整えていくことを,「期分け」や「ピリオダイゼーション」といいます.
競技や実施年齢 (中学生,高校生,大学生は特に) によって,区切り方は様々になりますが,ここでは例として「トレーニング期」「試合期」「オフ期」に分類します (月単位)

下に図を示しました.

あくまでもイメージです.

 

 

スライド1

 

 

<トレーニング期>
身体活動量が増える → エネルギー消費量が増える
・(トレーニングの質にもよるが) 筋量が増える → 基礎代謝量が増える: エネルギー消費量が増える
・トレーニング量の増加ともなう疲労の蓄積があることも → 体重減少の可能性
・夏季の競技であれば,高温環境などにさらされることによる身体へのダメージ → 疲労の原因: 体重減少の可能性

 

<試合期>
トレーニング期よりも身体活動量が減ることもある (中高大の部活では減らないことも) →  エネルギー消費量が減る
ベスト体重 (各個人の目標体重) を維持することが,より良いパフォーマンス発揮に繋がる
無意味な体重の増減は避けたい → 食事コントロールが難しくなる

 

<オフ期>
トレーニング期よりも身体活動量が少ない → エネルギー消費量が少ない
・トレーニングをしないことによって,基礎代謝量が減る可能性がある
・開放感からの暴飲暴食 (の可能性)

 

期によって特徴があり,体重が変化することが予想できます.
イメージ図からも想像できるように, 1年間を通して目標体重,ベスト体重を維持することは容易なことではありません.
そのためにも,毎日の体重測定を習慣化することが重要なのです.
次回に続く...
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生活科学科栄養士課程
佐々木将太