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社会福祉科 介護福祉専攻

カリキュラム

現場で必要とされる実践的能力を身に付けます。

 

●  教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

・介護実践の基盤となる教養や倫理的態度の涵養に資する「人間と社会」、尊厳の保持や自立支援の考え方を踏まえ、生活を支えるための「介護」、他職種協働や適切な介護の提供に必要な根拠としての「こころとからだのしくみ」の3領域にわたる科目を配置する。

・3領域以外に、幅広く生活支援を理解するため地域連携や社会福祉研究関連領域等の科目を配置する。

・上記領域と科目を、根拠を持った介護実践に向け、効果的に積み上げていくよう配置する。

講義紹介

介護技術I・II・III [領域:介護]自立や社会参加に向けた生活支援の方法を学びます

生活支援とは何かを理解したうえで、対象理解を通じた個別的な支援の必要性を学びます。特に介護技術Ⅰでは、具体的に自立に向けた居住環境の整備や移動の介護、入浴・清潔の介護の原理を理解していきます。介護技術Ⅱでは、排せつや食事の介護等について学んだり、緊急時の対応や終末期の介護に向けた医療との連携について理解を進めます。対象者理解を通じた、介護過程に沿った援助方法を実践的に理解します。介護技術Ⅲでは、介護実習で得られた経験を基に専門知識・専門技術の応用的実践のための演習を通じた介護技術の理解を目指します。

自立支援と介護Ⅰ [領域:介護]レクリエーションを幅広い視点で学び、アクティビティを高める介護に生かします

高齢者等が社会の中で活躍し、役割や楽しみをもって自立的な生活を送るための支援技術として、レクリエーションについて講義と実技で学びます。体験を通して基本的なプログラム作成能力やリーダーシップを身につけます。

ケアマネジメントと介護過程 [領域:介護]適切なサービスを提供するための支援課程を幅広く学びます

より個別的な支援を展開するためにはケアマネジメントの考え方を理解した上で、介護過程を実践することが求められます。少しでも体験的に学べるよう介護実習時に使用する様式を使い紙上事例で演習を行います

家庭生活支援技術Ⅱ[領域:介護]自立に向けた家事支援を学びます

食事は病気の症状を安定させたり、健康な毎日を送るうえで大きな力になります。嚥下障害などの工夫食を調理し、食事の楽しさや調理の工夫を理解します。また、利用者のそれまでの生活を継続できるように被服の知識を持ち、掃除・洗濯・裁縫などの学習を通じた安全で心地よい生活環境づくりを学んでいきます。

発達と老化の理解[領域:こころとからだ]発達の観点から老化や疾患について学びます

介護福祉士として、高齢者や障がいを持つ方の介護が必要となった原因の理解は欠かせません。そのため老化に伴う心身の変化や疾患について学ぶとともに、日常生活への影響や留意点についても学びます

社会保障論 [領域:人間と社会]社会保障の基本的な考え方、歴史、しくみを学びます

社会保障制度の役割や意義、理念などの基本を学び、自分自身の生活とも重ねあわせながら理解できるよう、新聞や報道などで論議されている内容も活用し、ライフステージに応じた社会保障制度について学びます

実習紹介

現場を知り、心の通う介護が実践できる人材の育成を重視しています。特別養護老人ホームや障害者施設などで行う「介護実習」は、3期に分け、約11週間実施しています。さまざまな施設での「介護実習」を通じて、多くの人の価値観を受け止め、自分自身が目指すべき介護福祉士をはっきりと自覚することができます。

介護福祉専攻スケジュール

1年次

4月 【1】施設研修(半日~1日)
6月 【1】施設研修(半日~1日)
7月 【3】実習II(1週間)
10月 【1】施設研修(半日~1日)
3月 【2】実習I(2週間)

2年次

7月~9月 【4】介護実習III(6週間)
10月 【3】介護実習II(2週間)
12・1月 【5】介護実習報告会
【5】介護過程実践研究報告会

【1】施設研修[1年次前期]介護福祉士の仕事、施設の違いを理解します

介護実習の準備として十勝管内のさまざまな社会福祉施設で研修を行い、施設サービスの違い、介護福祉士の仕事の実際を理解します。

【2】介護実習I[1年次後期]利用者の生活を知り、個々のニーズを理解します

利用者がどのようなサービスを望んでいるかを理解し、日常生活での援助技術や福祉用具に関する知識を深めます。

【3】介護実習II[1年次前期・2年次前期]在宅での暮らしを支えるサービスを理解します

在宅生活の場において利用者や家族介護者を対象とした介護の実践を学びます。また、認知症をもつ方が地域で安心して暮らしを継続するための支援について学びます。

【4】介護実習III[2年次前後期]一人ひとりに合わせた介護の実践を学びます

受け持ち利用者の個人の介護計画を作成し、その計画に沿った介護の方法を学びます。また、個別ケア実践のためのチームケアのあり方やリスクマネジメントについても理解を深めます。

【5】介護実習報告会・介護過程実践研究報告会[2年次後期]自己の介護観が形成され、介護福祉士としての自覚が高まる機会です

実習課題や介護過程の実践研究を通しての学びについて発表します。参加している1年生や施設の実習指導者の方との意見交換により、自己の実習を振り返り、今後の介護実践につなげます。

卒業後のスキルアップ
卒業後も学び続ける人をサポート

卒業後もスキルアップができるよう、バックアップを行っています。「実習指導者研修会」や「認知症ケア専門士や介護支援専門員などの資格取得のための勉強会」などを開催し、学習の機会を提供しています。また、「介護実習報告会」や「介護過程の実践研究報告会」に卒業生にアドバイザーとして参加してもらうなど、卒業後もつながりが継続できるように配慮しています

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